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zoom RSS 福祉の世界は閉じないで

<<   作成日時 : 2007/03/28 20:32   >>

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今日は、知的障害者の施設「S」の広報誌に、寄稿した記事をご紹介します。
「S」は、知的障害者通所更生施設(当時)で、2年間の休職期間の、最初の5ヶ月間週4日通いました。
 「S」での活動についての記事はこちら → 活動の原点「S」

今日ご紹介する記事は、「S」の広報担当の職員さんから、「広報誌に載せたいので、福祉業界を外から見て感じたことを書いてほしい」とご依頼いただき、書いたものです。
「S」は、外部の意見を積極的に聞こう、という考え方をもっていました。
私への依頼も、その一環だと思います。

私が記事を書いて「気になるところがあったら修正しますから、ご遠慮なくおっしゃってください。」と言いながら原稿を渡すと、職員さんは、「いえいえ、修正なんてしてしまったら意味がありません。GAMIさんが書いた原稿をそのまま掲載させていただきます。」とおっしゃいました。
そのオープンな姿勢に、とても感銘を受けました

<「S」でケーキを作ったときの様子(黄色いシャツが私)>
画像

さて、前置きが長くなってしまいましたが、それでは記事をご紹介します。
2003年夏に掲載していただいたものです。
当時の私が感じていたことを、率直に書かせていただきました
えらそうなことばかり書いてありますが、「素人が書いたから意味がある」ということで、お許しください。

*** 以下 「S」の広報誌の記事 ***

 GAMIと申します。食品メーカーの会社員ですが、2月から休職して「S」にボランティアとしてほぼ毎日通っております。「S」は利用者尊重・情報開示が徹底していて、職員さんも熱意と良識があり、素晴らしい施設だと思います。さて、このたび「福祉業界を外から見て感じたこと」の寄稿をご依頼いただきました。誠に僭越ですが率直な気持ちを少し述べさせていただきます。

 今、私が一番感じていることは「(障害者)福祉の世界は閉じている」ということです。職員さんには家族に福祉関係者をもつ方が多く、ボランティアには福祉就職を目指す学生さんが目立ちます。福祉に関わる人はなかなか広がらず、「一般の人」からは一部の特別な立派な人達と考えられています。福祉は家族と専門家が行ない、「一般の人」は彼らに任せて無関心でいる、というのが現状でしょう。その結果、福祉が特別な世界になってしまっています。

 「一般の人」は「福祉の世界」のことをほとんど知りません。職員さんは利用者の力になろうと日々奮闘され、成果をあげていらっしゃいますし、福祉全体の改革も進められつつあります。でも、社会の福祉に対する理解はなかなか深まりません。「福祉の人」は、業務の何%を福祉の外との関わりに費やしているでしょうか。毎日の利用者との関わりや、他の「福祉の人」との調整に終始していないでしょうか。この記事も読者のほとんどは家族を含めた「福祉の人」だと思いますが、「広報」は関係者ではなく「一般の人」に向けて行ないたいものです。「福祉の人」はもっともっと「一般の世界」へ働きかけるべきだと思います。

 逆に、「福祉の人」は「一般の世界」をもっと知ってほしいと思います。以前、異業種交流研修や行政・民間合同研修に参加したことがありますが、異文化との接触はとても刺激的でした。また、福祉業界のような閉じた世界は、適正な競争による効率化の余地はとても大きいと思います。一般企業の激しい競争やスピード感もヒントにしていただけたらなぁと思います。

 えらそうにわかったようなことばかり書いてしまいました。私は数年前から少しボランティアをさせていただいただけで、福祉の専門知識も経験もほとんどありません。浅はか、見当違い、失礼、と感じられるかもしれませんが、今回は「素人だから意味がある」ということで、何卒お許しください。今回は「福祉業界を外から見て感じたこと」というテーマでしたが、「福祉の外」がなくなるのが理想でしょう。さまざまなひとびとが認めあう社会になるために、福祉の世界が開いていってほしいと思います。私も微力ながら「福祉の世界」と「一般の世界」の掛け橋になっていきたいと思います。

*** 以上 「S」の広報誌の記事 終わり ***
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コメント(6件)

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 大変すばらしい(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ

こんにちは、私もボランティアに携わる者ですが大変感銘を受けました。まったくの同意見です。なぜ閉鎖されているのか、その答えは簡明ではありますが、語るにははばかれます。
 障害者オリンピック・・・はなはだ滑稽と感じます。ですが今の世には必要なこと…しかし、できるなら、ハザードオリンピックとして、視覚に頼らない卓球、車椅子競争など障害者と健常者の区別なく実施できればと考えております。日ごろから車椅子を利用している方もスポーツとして使用する方もしのぎを削って高みを目指す・・・いかがでしょうか?
 スケボーを楽しむ若者がいるなら車椅子を楽しむ若者がいても悪くはないはず。「車椅子で遊ぶな!」と怒る人が居そうですが、実はそのような意識の方は差別をしているといって過言ではないと思っています。
INA
2007/04/01 02:00
INAさん、共感していただきうれしいです。また、興味深いコメントをありがとうございました。
福祉の世界が閉じてしまいがちなのは、主に外の世界に原因があるのでしょう。私の寄稿した記事を読んで、「好きで閉じているわけではない」と憤った読者もいらっしゃるかもしれません。でも、一般の社会もスピードは遅いのですが、少しずつ変わってきています。福祉の世界の人も、諦めずに外に発信し続けることが大切だと思います。私は真ん中の立場(?)で発信していきます。
GAMI
2007/04/01 09:46
この記事・・・もの凄く身にしみました。

ワタシ自身つい2年前程ですが、身近に身体障害者(この表記、なんか抵抗あるんですが)が産まれました。
それまでは何か、自分からは遠い存在というか、何も考えずに過ごしていたんですけど、障害者と外の世界みたいなものについて、少し考えるようになりました。

2年弱ソノ子の成長を見てて思ったのが、慣れというか・・・
特別なことではないというか・・・

上手く表現できないのが、もどかしいです(><)

「日常のこと」なんですよ。
当たり前のこととして、受け入れる?と、閉じないというか・・・

でも身近にいないと、なかなかそういうことは思わないのかなって気がします。

福祉とは全然関係ない話になってしまって、すみません。
文章力がないので、全然伝わらないと思いますが、GAMIさんの記事には共鳴しました。


白湯
2007/04/03 21:29
白湯さん、こんばんわ。白湯さんの気持ち伝わってきてますよ。接していれば、自然にわかってくるんですよね。だから開いていることが大切なのだと思います。

白湯さんは、文章力がないなんてとんでもありません。気持ちが心に響いてくる文章だと思います。だから、ブログ「こいっ!」も大好きです。これからも、コメント楽しみにしています。
GAMI
2007/04/03 22:27
ブログ記事、拝見しました。
まさに私が日々感じていることと同じ内容です。
職員は、日々奔走し、利用者のために『支援を行っている』現状ではあります。
しかし、『日々の業務をこなしているだけ』で、その前提となる『何のためにその業務が存在しているのか』ということを見失っているからではないかと思うのです。
そう言う自分も、大きな幹を見失わないよう気をつけたいと思います。
USC
2011/07/31 20:12
USCさん、コメントありがとうございます。
やや強引に私のブログ記事を読ませてしまいすみませんでした。
私がUSCさんの記事に共感したのと同じように、USCさんも私の記事に共感していただけたようで、とても嬉しいです。
私は福祉の世界の人に注文をつけるのは筋が違うかもしれませんが、障害が特別なことでなくなるために大切なことだと思い、書かせていただきました。
私自身も自分の考えにとらわれず、いろんな視点の意見を受け止めていきたいと思います。
また、ご意見をお聞かせください。ありがとうございました。
GAMI
2011/07/31 23:27

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