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zoom RSS 障害って大変なんだ!?

<<   作成日時 : 2007/10/12 20:01   >>

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「アイマスク歩行体験」というものがあります。
福祉教育等で行われる手法のひとつです。
健常者(見える人)がアイマスクをして見えない状態になり、白杖を使ったり介助を受けて歩いてみる、というものです。

これについて、「絶対にやめてほしい」という視覚障害者の声を紹介した記事を読みました。
まずは、こちらの記事をご覧ください
 「視覚障害者の声」(全盲だけど元気です!yukipipiの生活。)

<後日追記>
残念ながら上記記事へのリンク切れとなっています。
ご了承ください。


ここでいう「アイマスク歩行体験」は、
 ・見えないということを体験してみる
 ・とても不便だということを感じる
 ・手助けをしてあげようという気持ちになる
ということを想定して行うものだろうと思います。

これに対して、視覚障害者の方は
 ・突然アイマスクをしても何も理解されない
 ・そんなに怖いと思って毎日生活しているわけではない
 ・かわいそうだなんて、思ってほしくない
と感じる人が多いということでしょう。
(もちろん、全ての方がそう感じるわけではありませんが)

私は、この記事を読んで、「やっぱりそうなんだな」と思いました。
何回か、障害に関する啓発活動に関わったことがあります。
そのなかで、アイマスクを使ったこともあります。
そのときの目的は、上記のものとは違っていました。
 ・視覚障害者を介助する方法を身につけてほしい
 ・そのために視覚障害者の役割をする人が必要
 ・見える人がアイマスクをして、その人を介助する練習をする
つまり、「見えないことの体験」ではなく、「見えない人の介助の練習」が目的でした。

本来は、視覚障害者の方(当事者)が介助される人になり、練習するのが一番良いでしょう。
以前ご紹介した「市民福祉活動センターBit(ビット)」の啓発活動では、当事者の方が多数参加しています。
受講者は、当事者から「こうしてほしい」「そうされると困る」という生の声を聞きながら、介助の技術と心構えを身につけることができます。
 Bitと当事者が講師の研修についてはこちら
   → 当事者が講師(1)「出会い」当事者が講師(2)「活動に参加」

しかし実際には、当事者の方なしに介助の練習を行うことが多いと思います。
そのときに受講者は何を感じるか
 ・「怖かった」
 ・「見えないって大変なんですね」
 ・「助けてあげたいと思いました」
目的は違っても、結局感じることは同じ。
私はこの声を聞くたびに、「違うんだけどなぁ」と思い、「いえいえ、皆さんは今日初めて見えない状態を経験したわけです…。視覚障害者の方はこの状態に言ってみれば慣れていますので…。今日の皆さんほど怖いと感じて毎日過ごしているわけでは…。」と必死に説明していました。

福祉教育などで感じてほしいことは、「障害のある人も自分たちと同じ」ということのはずです。
にもかかわらず、「障害のある人は自分たちとは違って大変なんだ」と感じてしまう。
なんとも皮肉なことです。
いくら講義で「障害のある人と共に生きよう」と語っても、「怖い」という体験は強烈なので、どうしても「違う、大変」が心に重く残ってしまいます。
私が前述の説明の後、「障害のある人は皆さんと違うことろもあるかも知れませんが、同じところもたくさんあるわけで…。地域で生活している人ということではなんらかわりない…。大切なことは…。」と熱弁をふるっても、心ここにあらずという感じの方が多かったです。

一番良いのは、前述のBitのように当事者を介助しながら勉強することだと思います。
それも、10分や20分建物の中を歩くだけでなく、半日くらい電車やバスに乗って出かけ、途中でレストランでお昼を食べて帰ってくる。
普段の生活の様子や、楽しみにしていること、本当に大変なこと、などを話しながら。
そうすれば、趣味が同じだったり、自分より得意なことがあったり。
そんなふれあいを通じて、「障害のある人も自分とかわらないんだな」と感じることが、一番大切なのではないでしょうか。
 Bitのガイドヘルパー養成講座の写真をご参照ください
   → <アルバム(写真23枚)>
画像

この点を少しでも感じることができたら、大きな一歩になると思います。
極論すれば、福祉教育や啓発活動は、この1点に絞ってもよいのかもしれません。
「階段の手前で上りか下りかを告げる」「狭いところでは腕を後ろにまわして縦1列になって通る」などのテクニックは、すぐに忘れてしまいます。
それよりも、「助けてあげる人達」ではなく、「共に生きる人達」であることがわかれば、あとはコミュニケーションをとることで、どうにでもなっていくのではないかと思います。

障害学など、こういったことを研究している方もいると聞いたことがあります。
私は、ボランティアや人との繋がりからの少ない経験で、思ったことを稚拙な文章で書いてみただけですが、まとまったお考えをお持ちの方や、特色ある活動をしている団体等がありましたら、是非教えてください
もしかしたら、私のこれからの活動の柱になっていくかもしれないものですから。
どちらかというと、私の「夢」かもしれませんが。

今回はだいぶ長くなってしまいました。(おそらく過去最長)
2回に分ける手もあったのですが、一気に書いてしまったので、勢いでこのまま記事を公開します。
記事のご紹介をご了解いただきましたyukipipiさん、ありがとうございました
以前から書きたいと思っていたテーマなのですが、yukipipiさんの記事をきっかけに、頭の中を整理することができできました。
心より感謝いたします。

皆さんの感想をお聞かせ下さい

<2007年10月20日 追記>
その後yukipipiさんが、この記事を紹介する記事を書いてくださいました。
あわせてご参照ください。
 視覚障害者の声(全盲だけど元気です!yukipipiの生活。)

<後日追記>
残念ながら上記記事へのリンク切れとなっています。
ご了承ください。


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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
GAMIさんの仰られてること、凄くよくわかるような気がします。
ワタシは身近に、所謂・身体障害者と言われる人がいるのですが、障害があってもそれは本人にとっては、普通のことというか当たり前のことと言うか・・・
(まわりの家族にとっても)
それなりの工夫みたいなことはありつつも、ごくごく普通に生活してますもん。
(先天・後天の違いはあるでしょうけど)

<「共に生きる人達」>
ホント、、、つくづくそうだと思います。

なんかひとりよがりなコメントになってしまって、申し訳ないですが、、、
今回の記事が凄く嬉しかったので、記事の趣旨からは外れてるのを承知で、長々と書いてしまいました。。。。(汗)
白湯
2007/10/12 22:13
白湯さん、こんばんわ。いえいえ、趣旨から外れてませんよ。いつもコメントありがとうございます。
私には家族や親戚などに障害のある人はいないので、ご本人や身近な人の本当の気持ちは理解していないのかもしれません。
いずれにしても、障害のある人とそうでない人に分けて考えるのではなく、世の中にはいろんな人がいる、それだけのことと考えたいものですね。
また正論になってしまいました。失礼。
GAMI
2007/10/13 19:48
とてもよくまとまっていて、嬉しかったです。そうです。こういうことが言いたいんだと思いました。ありがとうございました。
YUKIPIPI92
URL
2007/10/15 21:50
YUKIPIPI92さん、なによりのコメントありがとうございます。そう言っていただけると、とてもうれしいです。
半分無理やり引用させていただいて、YUKIPIPI92さんの意図と違う記事になっていたら申し訳ないと、心配していました。
今後とも、気が向いたらまた遊びにきて下さい。よろしくお願いします。
GAMI
2007/10/15 22:33
GAMIさん。私のブログに訪問していただき有難うございます。私は名川先生経由でたまにGAMIさんのブログを拝見させていただいておりました。これからもよろしくお願いします。
 
とおる
2007/10/16 04:25
とおるさん、お返しコメントありがとうございました。
そうでしたか、既にご訪問いただいてましたか。感謝です!
これからも千葉でいろいろやりながら、感じたことを書いていきたいと思います。気が向いたらたまにお越しください。よろしくお願いします。
GAMI
2007/10/16 22:18
こんばんわ yukipipiさんのところから参りました。樹の子と申します。助けてあげる人達」ではなく、「共に生きる人達」とてもステキなお考えで共感いたしました。
樹の子
URL
2007/10/17 20:21
樹の子さん、はじめまして。
ご訪問ありがとうございます。そして、共感していただけてうれしいです。「共に生きる」・・・わかってくれる人が増えるのを期待します。
樹の子さんのブログも少し拝見しました。かわいらしいデザインですね。よろしかったら、またご訪問ください。
GAMI
2007/10/17 21:03
長く連続します。お許しください。

 健常者と同じ様に生活できるなら、障碍者とは言うべきではないですが・・・。
 近眼の方が、メガネをかけたり、コンタクトをすることは経済的にも手間としてもハンデであるといえると思います。
 盲目の方が健常者と同じように、ということは決してありえないことです。違いはある、それは誰もが認めなければならないことで、単に「違うからかわいそう」というものではないと言うことだと思います。
 いろいろな人が居るという表現がありますが、いろいろとは違うという意味でもあります。
INA
2007/10/18 21:02
 かわいそうと思うか思わないかは個々の自由であり、かわいそうと思うことが悪いといえるものではありません。福祉教育においてかわいそうと思ったっこと、そのきっかけを作ったこと、それは途中経過であると思わなければいけないことで、止めるべきことではなく、その先があり、すすむことを後押しすることが必要なのだと思います。アイマスク体験をやめてという想いがある方こそ、積極的に福祉学習に携わるべきことなのだろうと感じています。あえて言えば私自身がそのために活動をしています。
 学校が主催する学習は「やめて」といわれる恐れが高い内容になりがちであることを体験を持って感じています。文科省や社協に任せては置けないということで、想いがあるなら行動しようということですね。
INA
2007/10/18 21:02
 しかし「やめてほしい」と発信することもまた大切なことで、「何で?」→「なるほど」という過程もなければいけません。その先にすすむために・・。
INA
2007/10/18 21:03
 蛇足ですが、健常者はアイマスクをしてなぜ大変だと思うのかについて話したいと思います。目からの情報とともに普段の生活があり、その大きな情報源を失うことはそれまで通りの行動や認識ができなくなるからで、それはそれは大変なことです。慣れ親しんだものがなくなる事は大変であることこの上ないでしょう。石油が手に入らなくなれば、電気がなくなれば・・・恐ろしいほどの大変さが感じられることは誰でも理解できるはずです。でも、「昔は石油にも電気も頼っていなかったから、べつにいいじゃん」と言ってもそれは現代社会では受け入れられる意見ではありません。温暖化も少子化も大変と思うことが社会のあるべき道です。障碍を思うことも同じです。
INA
2007/10/18 21:04
 大切なのは、「かわいそう」と思う気持ちも「やめてほしい」と思う気持ちも理解しお互いに関心を持って関わりあっていくことだと思います。
 言う、やる、考える。何でもやって先にすすんでいきましょう。人は死に、また新たな命が生まれてくる事実。誰もが人間初心者、健常者と障碍者の関係においても延々と繰り返される「気づき」があります。
INA
2007/10/18 21:04
ご無沙汰しております。
そうですよね。「見えないって大変なんだ。」「助けてあげたい」等、私も学生の時はその事がインパクトに残り、同じことを感じていた1人でした。最近になり、その奥の事を考えるようになりました・・・。
しかしその事が逆に、別世界の人と感じてしまい壁になっていたと思います。
文章の中に20分程度ではなく、半日共に話しながら一緒に過ごすと書かれていましたが、その事には共感です。話は、少しずれてしまいますが、障害施設の職員をしていた時、1日
1週間、いや1ヶ月共に同じ生活をすれば、色々な疑問やその先にあるものが見えてくると思います。その中の1つが、今の仕事に繋がっている気がします。長くなってしまいましたが、GAMIさんの伝え方は「上手い」。
すいません。私事なのですが、今の仕事がTVで放送される予定なのですが、宣伝させて頂く事は可能でしょうか?(ブログの性質上、まずいかなと思いまして・・・。)
暴れん坊笑軍
2007/10/19 10:10
INAさん、いつもありがとうございます。
この記事には、大勢の方からいろいろなコメントをいただけて、とてもうれしく思います。INAさんからも、様々な視点の感想とご意見をいただき、感謝です。
違いを認め合うことが大切…まさにその通りだと思います。たとえ多少の誤解はあったとしても、福祉学習をすることは大事で、何もしないことには始まらない…「とにかくやる」こと、そして考えてまた進む…パワーのいることですが、先に進むことが大切なんですね。
私はINAさんほど、深い思慮を持ち合わせていませんが、INAさんのコメントをもう少し私なりに考えてみます。いつも新しい視点をご提供いただき、ありがとうございます。
GAMI
2007/10/19 20:25
暴れん坊笑軍さん、こんばんわ。
コメント、共感、お褒めの言葉をいただき、ありがとうございます。
TV放映の情報、既に存じ上げております(早いでしょう!…と言っても今日聞きました)。メジャーデビューおめでとうございます!是非PRさせてください。笑軍様のような特色あるお仕事を紹介するのは、このブログの大切な目的のひとつです。(そのくせ、記事でご紹介すると言っておきながら、遅れていて面目ないです。)
正確な日時を確認させてください。「10/31深夜(11/1早朝)2:00〜、フジTV」と聞いていますが合ってますか?番組名は?コメントでもメールでもOKですのでお知らせください。
GAMI
2007/10/19 20:43
TV放送
お世話になっております。また、宣伝させて頂きありがとうございます。

11月1日
フジテレビ(8チャンネル)
AM2:48〜3:48
「NONFI]」
(新聞では、31日の深夜番組で確認して下さい。今回の放送は東京ローカルの為、フジテレビが8チャンネルで観れる関東近辺になります。)
・TV制作会社オルタスジャパンHP参照
カメラとピンマイク等で、私も一緒の方もいつもとは少し違う雰囲気だと思いますが、なぜこういった人物像が必要か少しでもメッセージ的なものが伝わればと思います。
深夜なので、ビデオ等でお願いします。
特番(TV局の都合等)か私が悪さして警察沙汰にならない限りは、放送されると思います。よろしくお願いします。
暴れん坊笑軍
URL
2007/10/24 04:13
暴れん坊笑軍さん、こんばんわ。
PRが遅くなっていましてすみません。
今日(10/24)「たのまる」のご紹介とTV番組PRの記事を公開します。
番組も楽しみにしています。
GAMI
2007/10/24 19:51
はじめまして。
記事拝見させて頂きました。目から鱗でした。
音声訳をしていて、アイマスク体験・(盲学校での)弱視体験の経験があります。
分かったつもりになるだけかもしれないと思いました。
ミナト
URL
2007/10/29 04:09
ミナトさん、はじめまして。ご訪問&コメントありがとうございます。
「Tea Time By The Ocean」に、寄らせていただきました。きれいなデザインですね。
音声訳をしていらっしゃるとのこと。以前、視覚障害者のワープロ検定のお手伝いをしたことがあります。そのとき、問題を事前に音訳・点訳したスタッフの方がいらして、大変なお仕事だなぁと思ったのを覚えています。
(6/24と6/26の記事をご参照ください)
気が向いたら、これからもたまにご訪問ください。よろしくお願いします。
GAMI
2007/10/29 21:42

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