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zoom RSS 忘れ物は誰の責任?

<<   作成日時 : 2009/07/18 22:37   >>

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数年前ですが、車椅子利用者の介助研修のときのことです。
実習でディズニーランドの隣の「イクスピアリ」に行きました。
グループに分かれて行動し、交代で車椅子介助をするものです。

私は研修のスタッフとして、全体の動きを見ていました。
駅に着いてグループ行動となり、私はあるグループに同行しました。
男性の当事者が車椅子に乗り、研修生数人と私のグループです。

しばらく歩き回った後、トイレに行くことになりました。
男性は私だけだったので、トイレ介助は私がすることになりました。
無事済ませて、集合場所の駅改札口へ行きました。

帰りの切符を買う段になって、当事者の男性が気づきました。
 「バッグがない…」
「きっとトイレだ」ということになり、私と2人で引き返しました。
幸いバッグは見つかり、事なきを得ました。

<お手洗いのイメージ>
 *写真はマリンスタジアムです。(看板の古さが好きです)
画像


さて、今日の話はこれからです。
バッグがないことに気づいたとき、その当事者の男性は、
 「すみません、私の責任です。」
と、さかんにと繰り返していました。
一方で私も、
 「いえいえ、バッグを棚に置いたのは私ですから。」
と、謝りました。

この研修は、当事者が講師となって行なうことを特徴としていました。
この男性も、いわゆる練習台ではなく講師として参加していました。
実習の移動中も、研修生に当事者の視点から、積極的に情報提供をしていました。
日常生活の様子、サポートがほしいこと、楽しみなこと…。
ですから、強い責任感をもって参加していたのだと思います。
「私の責任です」という言葉は、そんな気持ちからだったのかもしれません。

一方で私は、介助者としての責任を感じていました。
トイレの中で、バッグを棚に置いたのは私です。
棚から元に戻すのも、私の役目です。
私がすべきことをしなかったのですから、私の責任だと思いました。

このことは帰りの電車の中で、私の頭から離れませんでした。
バッグを忘れたのは誰の責任だったのか?

後で考えたのは、次のようなことです。
・私は、「バッグをここに置きますね」と本人に知らせた。
・彼は、「はい、わかりました」とそれを認識していた。
・私も彼も、バッグを忘れないように気をつけるべきだった。
・忘れた責任は、私と彼の両方にある。

私の知らせ方は不十分で、彼の認識も弱かったような気がします。
だから、やっばり私の方が悪いような感じがします。

いずれにしても、彼の「私の責任です」は新鮮に感じました。
誤解を恐れずに言えば、当事者は時に介助者に頼りすぎることもあります。
逆に、介助者がやりすぎることも。

そんななかで彼の姿勢は、とても納得感があると思いました。
彼は、「持ち物の管理をまず自分のこととした上で、介助者のサポートを受ける」というしっかりとした考えをもっていたのではないでしょうか。
ですから彼の言葉は、前述の「講師としての責任感」からではなく、「自分と介助者の関係に対する彼の考え」から発せられたものだったのだと思います。

この件について、彼とじっくり話したわけではありません。
ですから、この記事は私の推測と感想です。
ただ、「本人と介助者の関係」「障害者のサポート」「障害とは」、といったことを考えるキッカケをいただけました。
私にとって、とてもよい経験だったと思います。

それ以来、同じような場面で私は次のように言います。
 「あ、ここに置いときますね。」
 「忘れそうだなあ。」
 「忘れないように言ってくださいね。」
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。とても考えさせられる内容でした。確かにこの場合はどちらか一方の責任というより、両方なのかもしれませんね。全盲の友人と出かけたりしたときに、私も気を付けようと思いました。貴重な体験談、ありがとうございます。
SATO
2009/07/20 00:38
SATOさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
ちょっと考えすぎかもしれませんけど。
結局は声を掛け合って、コミュニケーションとりながら、ということだと思います。
GAMI
2009/07/20 22:17

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