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zoom RSS 友人の後任(上)

<<   作成日時 : 2010/01/21 21:27   >>

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昨年末までに、千葉での活動はほとんど終了しました。
地域の友人としてのおつきあいも、一旦区切りがつきました。
私がいなくなった後、代わりに彼らとおつきあいをする人は、決まったケースとそうでないケースに分かれています。
今回の転居で一番いろいろ考えたのは、この「友人の後任」についてです。
私の活動の本質に関わることだからです。
少し長くなりますので、何回かに分けて書かせていただきます。
今日は1回目です。

私は障害のある人との「地域の友人としての関係」を大切にしてきました。
障害のある人を「自分とは違う特別な人」として支援するのではなく、「自分と同じただの人」として一緒に地域で暮らすのが、本来の姿だと考えているからです。
しかし、彼らに家族や支援者はいても、友人は少ないのが現状です。
ですから私は「支援者」ではなく「友人」にこだわっています。

今回転居するにあたり、私は「後任」を考えたくありませんでした。
だって普通、友人に「後任」はいませんよね。
あなたの友人が遠方に転居すると聞いたとき、あなたはその友人に次のように尋ねるでしょうか?
 「寂しいなあ。で、後任は?」
 「代わりはどんな人?」
 「いつ引き継ぎしてくれるの?」
 「いないの?困るよ。これから私はどうしたらいいの?」
 「同じようにつきあってくれる人を用意してくださいね。」

施設の職員やヘルパーなどの支援者でしたら、上記のような会話はごく普通に行われるでしょう。
しかし、友人は支援者ではありません。
友人は縁があって出会い、お互いに求めあって自然と関係ができるものです。
友人は自分でつくるもの、あるいは自然にできるものです。
 「私の後任はこの人です。じゃ、後はよろしく。」
 「はじめまして、よろしくお願いします。」
・・・というものではありません。
これをやってしまったら、私は自己否定することになります。
ですから、私は「後任」を考えるつもりは全くありませんでした。

<出会った頃の荒木さんと私>
画像


しかし「転居します」と発表したあとの、周囲の反応は少し違っていました。
コミュニティフレンド(以下「CF」)の事務局は、すぐに私に尋ねました。
 「代わりはどうしましょうか?」
 「○○さんはどうかと思っているんですけど」
私は少し驚いて言いました。
 「私は友人なので後任を考えるのは違和感があります」

昨秋のCF連絡会でも、私はそんな話をしました。
 <関連記事> コミユニティフレンド(55)CF連絡会
CF事務局は私の思いを尊重してくださり、直ちに「後任」を探すのは控えてくださいました。

<注>
「コミュニティフレンド(CF)」とは、地域で障害のあるひとと「街の中の友だち」として関わる人のことです。
CFについては、こちらをご参照ください。
 → テーマ「コミュニティフレンド」

パートナーの荒木さん(仮名です)ご本人の反応は、どうだったのでしょうか。
ますは私の転居を残念に思ってくれました。
次に私がいなくなったあとも、同じようにつきあってくれる人がいたらいいな、と思ったようです。
そして「できればこんな人がいい」と希望も言いました。
私は「そりゃそうだよな」と思いつつも少し複雑な気分でした。

荒木さんにしてみれば、友人はたくさんほしいわけです。
でもそのような機会に恵まれてこなかった。
「自分でつくる」「自然にできる」と言われても、どうすればいいのかわからないし、これまでもほとんでできなかった。
ですから、「GAMIのような人がほしい。誰か連れてきて!」と思うのは無理のないことです。

一方でCFは「仕組み」です。
自然と友人ができる社会になってほしい。
でも現実は違う。だから仕組みが必要。
CFという仕組みによって、障害のある人との友人関係を広げていこう。
ですから、きっかけづくりやその後のサポートがあるのです。
普通の友人とは、やや違うところがあるのは事実です。
私も荒木さんとは「マッチング」で出会ったわけです。

以上の観点から「後任」にあたる人を検討することは、ある意味では自然なことなのだろうと思います。
私の思いは思いとして、荒木さんの視点やCFの仕組みを考えると、私の気持ちばかり押し通してはいけないな、と思うようになりました。
ということで、荒木さんとのお出かけ最終回では、荒木さんの希望を改めて尋ねて、それを先日CF事務局に伝えたしだいです。
今後、事務局が荒木さんと直接会って話を聞き、場合によっては「後任」を紹介することになるでしょう。
私はそれを遠くから見守るしかありません。
<関連記事> コミュニティフレンド(61)活動最終回(後編)

<返事>
画像


最終回のあと、荒木さんに写真を送りました。
数日後、封書で返事が届きました。
 「楽しいたのしい思いでです」
 「だいじにだいじにします」
・・・私はこの気持ちだけで満足です。

もちろん、私と荒木さんは縁を切ったわけではありません。
年賀状は出しますし、機会があれば「久しぶり〜」と言って再会することもあるかもしれません。
普通の友人が遠方に転居したときと同じように。

今日は、CFの荒木さんとの関係を中心に書いてみました。
次回は、写真仲間の木村さん(仮名です)の「後任」について書かせていただきます。
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