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zoom RSS 障害のある人の「自由時間」

<<   作成日時 : 2011/05/27 20:58   >>

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「自由時間」という言葉。
とても懐かしい香りがする言葉です。
修学旅行のスケジュール表に、書いてあったような気がします。
休職して障害のある人の関係のボランティアをしていた頃、この「自由時間」という言葉を意外なところで目にして、衝撃を受けた経験があります。
今日はそのことを書きます。

会社の制度を利用して、2年間ボランティア休職していた頃の話です。
ある身体障害のある人から、「自立生活の体験をするので手伝ってほしい」と頼まれました。
その人は、私がボランティアとして通っていた施設の利用者さんで、仲良くなってからは二人で出掛けたりしていました。
当時その人は入所施設で生活していましたが、「いつか施設を出て自立した生活をしたい」と考えていました。
そして、知人に勧められて「自立生活体験」をしてみることになったのです。

その「自立生活体験」は、「アパートの一室に介助者と一緒に一泊する」というものでした。
介助者は複数名が交代で対応するのですが、私も一部の時間をその人と過ごすことになりました。

当日、部屋でスケジュールを見せてもらいました。
そこには、食事、就寝、起床、洗面などの時間が書かれていました。
私は、その言葉に違和感を覚えました。

前述の通り介助者は途中で交代するので、その時間が書かれているのは当然のことだと思います。
また、自立生活体験を支援する団体の人が訪ねてきて、ヒアリングをする時間が書かれているのも納得です。
しかし、食事をする時間や寝る時間などは、別にスケジュール化しなくてもいいのではないかと思いました。

<自由時間・・・本文とは直接関係ありません>



そして、私が一番驚いたのが「自由時間」という言葉でした。
スケジュール表の食事と就寝の間などに、「自由時間」と書いてあったのです。

冒頭に書いた、私が懐かしいと思う「自由時間」は、修学旅行やカブスカウトなどで泊まりがけで出掛けたときの「旅のしおり」に書いてあった言葉です。
移動、食事、入浴、洗面、就寝、朝礼、レクリエーション、反省会など、団体行動のスケジュールがたくさん書いてあって、ところどころに「自由時間」という時間帯がありました。
きっと、部屋でトランプをしたり広場で遊んだりしたんだと思います。

つまり、「団体行動の合間に個人行動してよい時間」が「自由時間」だったのだと思います。
その言葉を、自立生活体験のスケジュール表に見て、私は衝撃を受けました。
団体行動ではなく、まさに個人が自立して生活することを体験する場に、「自由時間」という言葉はいかにも不似合いだと感じたからです。

確かに、せっかく自立生活を体験するのですから、事前に何を体験するのか、どんなことを試すのかをよく検討して決めておき、書き留めておくことは大切かもしれません。
ですから、百歩譲って「食事」や「就寝」はよしとしましょう。
しかし、「自由時間」はないだろうと。
それでは、それ以外の時間は「自由時間」ではないのかと。
自立生活とは、全てが自由であると同時に責任も自分にあるという自律した生活のことではないのかと。
(障害のある人の自立生活については不勉強なので偉そうなことは言えませんが)

この方はきっと、子どもの頃から団体生活と介助者に合わせた生活をしてきたのでしょう。
そして今も、入所施設で決められた時間に食事をし、入浴し、歯を磨き、寝るという生活をしている。
「自由時間」は、その合間やボランティアと外出したときなどの、限られた時間なのでしょう。
だからスケジュールをつくったときに、自然に「自由時間」という時間帯ができたのかもしれません。

とはいうものの、結局は食事も就寝もスケジュールとはかけ離れた時間になっていましたが・・・。
いずれにしても、施設や介助者に合わせた生活を、象徴する言葉を見た気がした経験でした。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
GAMIさん、こんにちは。

「自由時間」って、確かにかなり違和感を覚えます。

介助の方がいないと生活できない中で、慣らされてしまったのかもしれませんね・・平穏だけど、管理された生活・・変な言い方かもしれませんが、かごの鳥のような・・。

そして施設で介助する方も、人手不足の中ではスケジュールを「管理」せざるを得ないのでしょうね。ジレンマです。

(きょうは、CFパートナーさんとお出かけの予定でしたが、大雨になりそうということで、昨日彼女から延期のお電話がありました。
彼女はグループホームにいる方で、ホームも世話人さんたちの雰囲気もとてもいいのですが、「かごの鳥」という印象はつきまといます。だから何だということではないのですが)
marie
2011/05/29 12:46
marieさん、こんばんは。コメントありがとうございます。最近、常連さんのご訪問とコメントが少なくなったような気がしていました。障害・ボランティア関連の記事が減ったせいかもしれません。そんななか、障害関連記事に反応していただき、嬉しいです。

さて、施設での生活については、いまさら言わずもがなというところがありますが、「自由時間」を見て「やっぱり」というか「ここまで」と感じたことを覚えていて記事にしました。

最近の施設は随分工夫していますし、グループホームはだいぶ違うのだと思います。でも、利用者さんの方が、なかなかこれまでの暮らし方から変われないとも聞きます。急に「自由にどうぞ」と言われても、どうしたらいいのか困ってしまうのかもしれませんね。

以前2ヶ月ほど滞在したニュージーランドのグループホームは、随分自由な感じでした。食事の場所やお茶を飲む時間もそれぞれでしたし。日本もこれから変わっていくでしょう。

CFは楽しいですか? 今度はいい天気の日だといいですね。
GAMI
2011/05/29 23:04

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