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zoom RSS 認め合う福祉学習のために(2)

<<   作成日時 : 2007/07/12 20:33   >>

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前回の続きで、学校の先生を対象とした研修についてです。
今日は、「福祉学習をより良く行なうために」という資料をご紹介します。
福祉講座を実施する際に、学校の先生に理解しておいてほしいポイントが、よくまとまっています。
「福祉学習をより良く行なうために」

最近、福祉の体験学習を取り入れた授業が多くなりました。体験学習とは、車いすに乗る、点字を打つ、目隠しをしての歩行・その介助を行なうガイドヘルプ体験や、“高齢者グッズ”を用いたシニア体験、手話体験(時には手話を交えてダンスやコーラスを行なうことも)等です。
これらの体験で、@ 障害のある人の立場を経験すること、A 適切な介助の方法を学ぶことにより、高齢者や障害のある人への理解が進むと考えられます。
しかし、この手法は障害による能力低下の擬似体験が主であるため、「体の不自由な人はかわいそう」という印象だけが強調されがちです。障害のある人を「〜してあげる存在」とのみ認識してしまい、対等な関係を望む当事者の希望と正反対な結果を生みかねません。
障害のある多くの人は自らを嘆くのではなく、その不自由さを日常のこととし、自分に合った暮らし方を工夫しながら障害とともに生きています。
にわか障害者になったときに感じる困惑が、そのまま障害のある人の気持ちでは無いことを、子どもたちに伝える必要があります。

<実施する際の留意点>

a 共に生きる視点を
一方的に「〜してあげる」という発想ではなく、「対等な人間として支えあう」という視点に立ってください。
福祉教育とは、「ともに生きる仲間として、必要なことを学ぶいとなみ」なのです。

b 対象が見える活動を
たとえば、募金や草むしりだけではなく、福祉に関わる人々、高齢者や障害のある人の生活や日々の思いを知る機会としてください。

c 地域の協力を
地域に住む高齢者や障害のある人に話を聴き、交流することは有効です。また、最近は福祉分野で仕事をしている人も増えています。ボランティアとして活躍している人たちも少なくありません。保護者を含めた地域の人材をゲスト講師として発掘しましょう。

d 先生は良きコーディネーターに
ゲスト講師も様々です。限られた時間の中で最大の教育効果を図るため、話題をしぼって、その人の良い点、学ぶべき点を上手に引き出してください。
ゲスト講師は、その時間の先生です。尊敬をこめてその人から学んでください。
能力低下や差異を強調することは、避けましょう。

e 援助は誰のため?
福祉体験は、必ず適切な介助の方法を学んでから行なってください。
保護して世話をする「介護」ではなく、困難な部分を手助けする「介助」です。
援助を提供する相手に、どのような援助が必要なのか、その人の意向を確認することを重視してください。率直で双方向のコミュニケーションが良い関係を生み、ニーズと援助のすれ違いを防ぎます。

f 継続的な取り組みを
単発的な取り組みではなく、継続して内容を深め、広げていけば、より理解が進むことになります。学習後、ゲスト講師や地域の福祉拠点と日常のお付き合いができれば最高です。

福祉講座は、障害についての理解を広めようと思って実施します。
しかし、講座の最後に受講者の感想を聞くと、次のような声をよく耳にします。
 「障害者の人は、とても大変だということがよくわかりました」
目隠しをしたり車椅子を押したりして障害を体験すると、「障害は大変」と感じるのは自然なことでしょう。

でも、講座で伝えたかったのは「障害者は自分と違う」ということではなく、「障害者も自分と同じ」ということだったはずです。
それで、このような声を聞くと、「う〜ん、そうじゃないんだけどなあ」と思ってしまい、「今日の講座は何だったんだろう」と考えてしまいます。
ですから、この資料にあるように、「共に生きる視点」をもつように心がけることが大切だと思います。

他にも、対象者との関わりの大切さなど、ポイントが示されていて、私は「そうそう」とうなずきながら読みました。
皆さんは読んでどんな感想をもちましたか?

この研修では、「小さな声を聞こう」という資料も使われています。
様々な立場の人の「小さな声」が集められた興味深い資料です。
こちらは機会を改めて、またご紹介します。
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 ほぼ似たようなことを、切ない想いとともにしています。
 あるダウン症の妹を持つ兄が、中学に入るまで、妹が障碍者という呼ばれ方をすることに気がつかなかったといいます。家に帰って妹は他の人と違うのか?と親に訊いたそうです。
 学校も幼稚園も人件費が避けないなどの理由から普通教育の場で修学させることを避けていることが良く見受けられますね。
 本来福祉学習など必要ないはずのものです。少々言葉足らずですがGAMIさんならわかってくれますよね。

 bitさんのプログラムの中で
〜奉仕ではなく隣人として〜という一文には確かな理念を感じました。ボランティアという言葉も見受けられないのが実にうれしい。これからの活動に御期待申し上げます。

 現在福祉学習の機会を得ている子ども達が大人になったときのことによく思いを巡らすことがあります。
 私たちは社会や算数、理科あるいは音楽といった教科に何を感じて勉強してきたでしょうか?子ども達が福祉学習を勉強とはとらえたりはしないでしょうけれど、彼らが大人になったときどんな意識でどう振り返り、何をするのか、大きな期待を持って見届けたいですね。
INA
2007/07/14 02:34
INAさん、コメントありがとうございます。いつもながら、INAさんの言葉からは、信念と経験に裏付けられた強さを感じます。
障害を特別なものと思わずに、ごく自然に隣人として共に生きる世の中になってほしいものですね。日常的に様々な人が近くにいれば、あたりまえになるのでしょうけど。
最近は福祉学習の機会が増え、将来の大人は理解が深まることでしょう。それがよりよい形で行われることで、その効果が高まることを私も期待しています。
そのためにも、先生を含めた現在の大人への啓発も大切だと思います。私も私なりにbitの活動に協力していきたいと思います。また教えてください。
GAMI
2007/07/14 10:37

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