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zoom RSS 小さな声を聞こう(3)「20歳を迎えて」

<<   作成日時 : 2007/08/29 23:59   >>

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今日は、シリーズ「小さな声を聞こう」の3回目です。
市民福祉活動センターBitが行った、学校の先生を対象とした研修で使われた「小さな声を聞こう」という資料のご紹介です。
障害のある人を対等な人として、その率直な気持ち(声)に耳を傾けよう、というものです。
 関連記事 → 認め合う福祉学習のために(1)
          認め合う福祉学習のために(2)
          小さな声を聞こう(1)

今日は、障害のある息子さんをもつお母さんの「小さな声」です。
『20歳を迎えて』

 もう13,4年前のことになるでしょうか。テレビで重度心身障害者施設の成人式の様子が流れていました。生死の境を生き抜いてきた彼らが多くの人の祝福を受けて入場する姿は輝いていました。当時、洋明は何度も入退院を繰り返し、生きることに必死でしたので、成人式は夢のようなことでした。もしかしたら、成人式にはここにいないかもしれないと思った時、洋明が一生懸命生きていたことを、生きている間にたくさんの人に知ってもらいたいと思いました。

 地域へ出て行くきっかけは、将来を見据えてというわけではなくてこんな思いからでした。遠くの養護学校に通っていると、地域の子どもたちとふれあうことがありません。そこで、兄弟の通う四小に、行事があるごとに顔を出しました。そのうち放課後の教室を借りてサークルを作って交流活動を始めました。また、町内会のもちつき、火の用心の夜回りなど行事にも必ず参加してきました。だんだん学校も地域も変わってきました。学校の出入口にスロープが付き、4年の授業に福祉学習が入りました。夏休みの地域のプール開放に障がいのある子たちも受け入れ、「市内で障がいのある子たちが一緒にプールに入っているのは四小だけだと教育委員会に自慢してきたよ。」といいながら、プール開放実行委員の人たちで協力体制を作ってくれました。町内会の運動会で障がいのある人の席ができ、競技にも参加できるようになりました。ある日、四小から他校の校長先生になられた先生に「洋明君が地域の学校に通いたかったと言っていたから、赴任校では地域の障がいのある子が通えるよう特学を作ったのよ」と言われました。いつのまにか、洋明の「地域にぼくもいるんだよ。」という無言の主張は、人も地域も変えていく大きな力になっていました。

 洋明は20歳になり、成人式が夢でなくなりました。今洋明のための居場所を作ろうと、この10年の間に出会った人が集まってくれました。それは洋明の居場所であり、地域の支えを必要としている地域の人の居場所でもあります。親もワークホームを支える会の会員の一人になりました。学校を卒業してから、洋明は親以外の人と過ごす時間が増えてきました。これからはもっと洋明の世界が広がっていくことでしょう。同じ家に暮らしていても、精神的に自律して、洋明らしく生きていってくれればいいと思っています。このごろ親子別々に旅行に出かけています。先日、洋明は友人たちと月島でもんじゃ焼きを食べ、夜の新宿歌舞伎町を楽しんでいる間、親は白神山系に旅行して夫婦2人時間を楽しんできました。

 一般的には家から出ることが自立と言われますが、洋明が出られるのは施設がケアホームしかありません、そこでの暮らしが本当に洋明にとって幸せかと考えた時、踏み切ることはできません。いつか洋明が「ぼく、この人と一緒に暮らしたい。」と言ってきた時、家から出すことを考えたいと思います。それまでは、親子それぞれの時間を大切にし、洋明の生活の全部でなく、一部を支える立場でいたいと思っています。

様々な「声」をそのままお伝えしようというシリーズですので、本文で私の感想を書くのは控えさせていただきます。
でも、皆さんからのコメントは歓迎ですので、よかったら感想をお聞かせ下さい
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 相手を変えるには先ず自分が変わることといいます。周囲を変えるには、と言っても同じことだし、自分の周囲を変えるとは、自分が変わることとほぼ変わりありませんね。
 洋明さんの周囲が変わったのは、お母さんが行動したからに違いないでしょう。
 行動できないご家族も多くいらっしゃいます。
 周囲の変化を伴う行動があること、それが良い方向に向いていると思えること。その場に居ないながらもお2人を知らないながらも、安堵、安らぎ、安心、希望、どんな言葉が適当か思いつきませんがよい刺激を受けました。

 このように紹介くださることとてもうれしく思います。希望と行動が広がっていくことを期待いたします。
INA
2007/09/25 23:30
INAさん、こんばんわ。そして、コメントありがとうございます。
この「小さな声」の執筆者の方は、「どなたか感想をいただけるとうれしいので、ときどきのぞいてみます。」とおっしゃっていました。私からコメントいただいたことを、お知らせしときます。きっと喜ばれると思います。
INAさんのおっしゃる通り、行動の成果だと思います。そしてこの方は(お父さんもご一緒に)今でも行動を続けています。
それが刺激になって、希望と行動がさらに広がっていくといいですね。
GAMI
2007/09/25 23:49

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